第7章 MITS

 

今回は、第7章を読んだ。

この章から、いよいよマイクロソフトが動き出す。

 

ポールはMITS社のソフトウェア開発担当ディレクターに就任した。会社はアルテア発売直後なこともあり、大変な忙しさだった。

 

ハーバードが夏休みになると、ビルとモンテもMITS社のあるアルバカーキにやってきて、新しいバージョンのBASICの開発を行った。

この開発にはレイクサイドの後輩のクリスも加わった。

そして、四キロバイト、八キロバイトバージョンのBASICが完成した。

 

2人の商品はアルテア8080向けのBASICだけだった。そして、顧客はMITS社だけなので、業績は常にMITS社と連動する。はじめは、エド個人との口約束で取引をしてきたが、正式な契約を交わそうということになった。弁護士に書面を作成してもらい、BASICの契約を交わした。

この契約書を受け取ったエドは、中身を一切見ずにサインした。2人を信用しているから、中身を見る必要はないと言った。3人の間に信頼関係があったからこそできたことなんだなと思った。

 

正式な契約を交わしたからには、2人のチームには名前が必要だろうということで、「マイクロプロセッサ」と「ソフトウェア」を合わせてマイクロソフトという名前がついた。

このときから2人の関係性も少しずつ変わっていくように感じた。

ビルが利益を半々ではなく六対四にすべきだと言ったのだ。これまでの2人の立場は対等であり、これからもそれは変わらないと思っていたので、驚いた。理由としては、ポールはMITS社で働きながらBASICの開発も行っていたのに比べ、ビルはBASICだけに集中していたし、貢献度も高いというものだった。結果的にポールはそれを認めるが、私だったらそんなすぐに承諾はできないかなと思った。

 

その後もマイクロソフトは順調に成長していき、物件を買いオフィスを持つこともできた。

 

そのころに、MITS社とは目指すものに違いができ、ポールはMITS社をやめることになった。

ポールはマイクロソフトでフルタイムで働くことになり、ビルは大学を休学したままもう戻ることはなく、全ての時間をマイクロソフトに使うことができるようになった。

 

マイクロソフトがいよいよ始動して、今後も読むのが楽しみだ。

また、2人の関係性にも注目してみていきたい。